インドネシア

インドネシアの歴史
多様な文化を継承し続けるインドネシアが、インドネシア共和国として独立するまでの歴史をご紹介します。

ジャワ原人
1980年、ユージン デュポワ博士によってジャワ原人(ピテカントロプス)の化石が発見され、およそ80万~100万年前には既に人類の祖先が、ここジャワ島に存在していたことが知られています。

紀元前3世紀ころ
モンゴル系のマレー人が中国やベトナム辺りからインドネシアへ移住し始め、その後紀元前1世紀にはインドの貿易商達が大挙してインドネシアへ渡り、ヒンドゥー教文化と仏教文化をもたらしました。

7世紀ころ
ヒンドゥー王国や仏教王国が栄え、壮大な建築物や寺院の多くが建造され、シャイレンドラ王家が建造したボロブドゥールや、ムンドットなど素晴らしい遺跡が今でも残されています。この時代にスマトラにスリウィジャヤ王国が栄え、東南アジアで最も強大な王国として600年間勢力を誇りました。

ボロブドゥール
13世紀
更に強大なヒンドゥー王国マジャパイトが東ジャワで台頭し、その後200年間インドネシア全域とマレー半島の一部を統合。この黄金期の名残はジョグジャカルタ付近のプランバナン寺院群や東ジャワのペナタラン寺院・ディエン高原の遺跡群など、ジャワ島内のいたるところで見ることができます。

更に13世紀にはイスラム教が伝播し、急速にイスラム化が進むと同時に、この豊かな国の存在はヨーロッパにも知られるようになります。

1292年
マルコポーロがヨーロッパ人として初めてジャワに足跡を印し、大航海時代の到来とともに各国の船が次々に来航、1602年にオランダは東インド会社を設立して香料とコーヒーの輸出を独占。オランダの支配は約300年、第2次世界大戦が始まるまで続いたのです。

大戦終了後
オランダが再度の植民地化をはかりましたが、国際的非難を受け、1949年12月27日、オランダは終にインドネシアの主権を認め、インドネシア共和国として正式に独立しました。