マレーシア

マレーシアって、どんな国?
東南アジアの中心に位置する「多民族・多文化国家」
東南アジアの中心に位置するアジアの玄関口、マレーシア。マレー半島とボルネオ半島の一部にまたがり、13の州と3つの連邦特別区から成り立っています。人口3,200万人のマレーシアは、マレー系・中国系・インド系、そして多数の先住民族がともに暮らす多民族・多文化社会。それぞれの民族の文化や宗教、言語が共存し、多様性を受け入れてお互いに尊重し合いながら文字通り「グローバル社会」を構成しています。

 

マレーシアの歴史と今
マレーシア成立まで
西暦1400年頃、スマトラ島(現在のインドネシア)を中心としたパレンバンの王族が「マラッカ王国」の建国を宣言したのが始まりと言われています。それ以後は、1509年ヨーロッパからの最初の交易船がマラッカに寄港し、繁栄を極めていた貿易港「マラッカ」がヨーロッパに知られるようになりました。その後ポルトガルが軍艦を連ねてマラッカを侵略し、1511年からは長く続く植民地時代に。ポルトガル植民地時代、オランダ植民地時代、イギリス植民地時代を経て、第二次世界大戦時には日本に占領されました。大戦終了後1963年にマレーシア連邦が成立し、1965年にシンガポールが分離独立して現在のマレーシアとなりました。現在もイギリス連邦に属しているため、イギリスの影響も強く見られます。

 

アジア諸国に学べ!ルック・イースト政策(東方政策)
1981年以後マハティール首相が打ち出したのが、日本や他のアジア諸国の成功に目を向ける”ルック・イースト政策”。この政策は成功し、1988年以降マレーシアは高い経済成長率を維持して東南アジアで先進的な地位を築きました。その後数度の通貨危機に見舞われたものの、自国で石油産出ができる強みを生かし、独自の通貨政策によって切り抜けて現代に至っています。

発展の原動力、ビジョン
1991年、「ビジョン2020」と銘打って30年に渡る展望が示されました。2020年までにあらゆる側面(経済、政治、社会、精神的、心理的、文化)において「先進国の仲間入りをする」ことを宣言したこのスローガンはマレーシア国民の間に広く浸透し、未来への期待を抱かせています。