東ヨーロッパ
東ヨーロッパは、ヨーロッパとアジア、ヨーロッパとロシアをつなぐ位置にあります。歴史的には、古代ローマ帝国の周縁部に当たり、後世への文化的影響の度合いは国によって異なります。
また、ヨーロッパ列強国、オスマン帝国、ロシア帝国がせめぎ合った地域でもあります。そうした歴史的背景の下に、民族は、多数派のスラブ系のほかアジア系やラテン系の民族も生活しています。
この地域に広まっている宗教は、東部と南部(ウクライナ、ベラルーシ、ルーマニア、モルドバ、ブルガリア)では正教会系が多く、西部(ポーランド、スロバキア)ではカトリック、またドイツに近い国(ハンガリー)ではプロテスタント、イスラーム圏に近い国(ブルガリア)ではイスラーム、そして社会主義思想の影響によるものか無宗教が多数となる国(チェコ)もあります。
ヨーロッパ、ロシア、アジアが交錯する位置にあって、さまざまな民族や宗教、さらに文化が混交する多様性のある地域です。